理事長挨拶MESSAGE

(株)ナスカコンピュータ代表取締役 坂根厚史
(株)ナスカコンピュータ
代表取締役
坂根厚司

札幌圏情報処理産業事業協同組合は1994年12月に設立し、四半世紀以上が経過しました。
その間、毎年世界のどこかで起きる悲惨な自然災害や、テロ、クーデター、戦争、金融危機等々を直接ではないにしろ経験し、目撃し、そして乗り越えてきました。

中でも我が国においては東日本大震災による津波や原発事故による被害はあまりにも甚大で未だ復興の途上にありゴールが見えない状況です。

そんななか、またしても信じられないような事態が起こりました。
2019年12月に発生した新型コロナウイルス感染症パンデミックにより世界経済は大きな打撃を受けました。そして、それは経済のみならず人と人との信頼関係をも破壊するある種のバイアスをも世界の隅々まで拡散していきました。

このように世界が激動し急速に変化し、時に物心両面で大きなダメージを受けても、コンピュータやそれにかかわる技術は、あらゆる分野で新たに生まれるニーズに対応すべく進歩し続けてきました。
技術革新は決してGAFAのように世界を席巻するような巨大企業にのみ求められているのではないのです。より身近なところにあるニーズも日進月歩変化し、より高度で先進的なものが求められています。
その担い手である我々中小企業も時代の潮流に後れを取ることなく、新たな技術を習得し新たなサービスを提供し続けなければ生き残れません。
こういう時だからこそ、潜在する企業間の小さなバイアスを払拭すべく、特に現場の技術者同志が積極的に交流を図ることで理解と信頼を深めなければなりません。
一社ではできなかったことが意識を共有することで、それぞれの会社の持つ技術を持ち寄ることで、新たなチャンスが生まれ、新たなチャレンジができるのではないかと思っています。

意識や価値観の共有と協働の実績を積み上げることで、札幌圏情報産業事業協同組合が真に協同組合となり、その結びつきが次の世代にも受け継がれていくことでサスティナブルに発展していくことが可能であると確信しています。